日本は高齢化が進む一方なので、介護施設で働くスタッフの存在は社会的にも非常に重要になっています。しかし、「介護士」と一口に言っても、利用者によっても提供すべきサービスはそれぞれ異なります。したがって、現在の日本には、リハビリに特化したデイサービスや、認知症の方向けのグループホームを筆頭に、特別養護老人ホームやサービス付き高齢者住宅など、さまざまな介護施設が全国各地にあります。

ちなみに、2018年に登場した介護医療院という施設は、介護と医療の両方のサービスが必要な人を対象にしており、利用者をトータル的にサポートすることを目的としています。そのため、利用者の生活の場という面も持ち合わせており、施設内はプライバシーに配慮した作りになっているのが特徴です。さらに、スタッフも一人一人の利用者に対してプライバシーを意識して接することが求められています。したがって、介護医療院では手厚い介護が経験できるでしょう。しかも、介護医療院では、医療的なサービスについては、医師や看護師が担当するので、介護士が医療面で大きな負担を強いられることはありません。介護の仕事に集中できるという点も大きな魅力だと言えます。

とはいえ、このような施設はまだまだ数が少ないうえに、多岐にわたるスタッフが専門性を発揮して働けるため、人気があります。ですから、介護医療院に転職をしたい場合には、ある程度の経験と資格を有している方が有利でしょう。そのため、最低でも介護職員初任者研修は修了させておいたほうがいかもしれません。介護職員初任者研修は、スクールに通うほか、通信教育でも資格所得ができるので、無資格で働いている人はぜひこの資格に注目してみてください。